酸循環型分解装置 エコプレシステム
装置概要
エコプレシステムは、⼟壌や環境試料など多検体同時処理が必要不可⽋である分析受託企業様はもちろん、固体、液体試料、⽣体・希少サンプルの分解にお困りのお客様に⼤好評のICP-MS,ICP-発光、⽔銀分析前処理システムです。システムはグラファイト製のホットプレート、ブロックとタッチスクリーン型コントローラー、フッ素樹脂製酸循環分解容器エコプレベッセルで構成されています。前処理作業の環境改善と分解効率の向上、ドラフトの腐⾷軽減、安全性の確保に貢献します。そして重要な試薬、消耗品コストの削減も実現する“ありそうでなかった前処理装置”です。
⼤型のタッチスクリーンコントローラーは温度、加熱時間、サンプル重量、試薬の種類や試薬量が登録でき、分解条件は30以上保存が可能です。データをUSBメモリに保存することで作業指⽰書としても使⽤できます。エコプレシステムを導⼊することで、これまで限られた⼈にしか出来なかった前処理が、誰でも安全に簡単にできます。
エコプレシステムは韓国ODLAB社の装置で、アクタックは⽇本での販売開始時より共同開発をしています。エコプレベッセルの仕様、樹脂の厚みなど、⽇本のユーザからの声を装置の性能向上へ⽣かしてまいりました。
製品紹介動画
特長について
エコプレシステムは4つで構成されております。
- PFA製酸循環型分解容器
- グラファイト製ホットプレート
- グラファイト製ブロック
- タッチスクリーン型コントローラー
となっております。
それぞれの特長についてご紹介します。
分解作業について
エコプレシステムの特徴はエコプレベッセルにあります。容器内で気化と還流を繰り返すことにより危険な作業を減らします。試料分解中の揮発性元素を回収しながら試薬を容器内で循環利⽤し、損失やコンタミネーションを防⽌する⾼純度のPFA容器です。加熱部分は、グラファイト製のホットプレートとエコプレベッセルを差し込むブロックの⼆重構造になっています。グラファイト特有の⾼い熱伝導性を⽣かし、エコプレベッセルの底部と周囲から包み込むように加熱することにより、底部だけを加熱する従来のホットプレート型に⽐べ分解時間を短縮することが可能です。そして均⼀な加熱を⾏うことにより急反応や突沸を防ぐこともできます。ホットプレートとブロックにはフッ素樹脂コーティングを施し、酸による腐⾷や微量分析時のコンタミを防⽌します。
アプリケーションについて
エコプレシステムは、様々なサンプルに対応し幅広く活躍しています。メーカの品質管理、⼤学・試験場での研究への活⽤の他、分析受託機関へ導⼊されています。⾷品、⼟壌、環境⽔、産業廃棄物、⼤気フィルタ、樹脂などの化成品、⽣体試料、希少サンプルなど、様々なアプリケーションをご準備しております。
システム組み合わせラインナップ
サンプルデモ分解について
サンプルデモ分解を無償で行っております。
代表的なサンプルを2、3点とヒアリングシートを一緒にお送りください。
サンプルデモ分解でお客様に合う最適な装置、分解条件、使用方法をご提案します。是非お問い合わせください。
ユーザの声
導入いただいた様々な分野のお客様から役に立っているとお声をいただいております。検討させる際のご参考していただければと思います。
エコプレシステム 使い方動画
準備編
加熱編
メスアップ・洗浄編
アプリケーション
ビーカーとの比較編
水銀分析前処理編
玄米アプリケーシ編
PEアプリケーシ編
OBLAB社 関連商品
エコプレシリーズとして、最高温度450度・SiCコーティングの高温用ホットプレートやPFA製酸高純度化装置、ICP分析装置などの器具洗浄にPFA製洗浄装置の販売を行っております。
ODLAB社(韓国)の紹介
2009年に設⽴以来、エコプレシステムをアジア圏で広く販売しています。現在、ソウル⼤学の⼟壌分析の研究室と共同で⼟壌のISO規格への採⽤に向けて取り組んでいます。新製品開発にも意欲的で、エコプレベッセルは販売当初100mL容量のみでしたが、ユーザからの要望に応え、今では15mL、30mL、60mL、⼤容量の300mLとラインナップが増えています。製造する協⼒メーカでは、エコプレベッセルは1つ1つ時間をかけて射出成型されています。ゆがみを少なくし、流動性を⾼めるための重要な作業⼯程です。グラファイトは⼿間をかけ、何度も繰り返しコーティングを⾏うことでムラのない仕上がりとなり、熱効率の⾼い、均⼀な温度で分解ができるホットプレートになりました。装置の性能向上は製造現場の丁寧な作業によって⽀えられています。